いろいろなみかたがある

 台風一過。秋がやはり一番好きな季節である。誕生日があるし。

 さて、せーけんこーたいのただなか、ぼくは映画館で「サマーウォーズ」をみていた(一票を投じてから)。
 メタヴァースによるコンビニエントなサーヴィスが老若男女あらゆる生活に浸透した、でも今とさほど変わらない世界で、とかいう説明は野暮野暮なのであって、泣けて、そしてハッピーになれる映画としておすすめしておきたいのです。家族がちからをあわせる夏のおはなし。

 くそ蒸し暑いこの国じゃないとつくれない家族愛というのはあるでしょう?やっぱ。


 さてさて、家族。

 先日、父が死にました。還暦までまだしばらく、というところだから弔問に来ていただいた中には若いのに、と偲んで下さったひともいた。

 がんというのはこんなにもあっという間なのだなあ、というのはやはり実際に家族を亡くすことでわかった。転移の経路としてはかなりレアケースだったらしく、発見が遅れてしまった、などといった後悔のおもいは家族の中で希薄であって、母をはじめとしてそれなりに覚悟をしつつ最期をすごしていた。

 晩年は講師を主にやっていたから、通夜祭には生徒さんがたくさんきてくれたことがとても嬉しかった。神道なので(京都では数%しかいないそうだ)ナントカ冥利に尽きる、というのはおかしいけれど、親父やるやないかいとひとりひとりお礼をしながら思っていたのだった。


 小さいころ、いろんなところにスケッチブックをもって行って絵を習った。僕は木の陰を黒く塗った。親父はよく見なさいと言った。陰になっているところは暗いけれど、でも黒じゃない色があるということだ。
 雲をふわふわ描いていると、雲のまわりをよく見てみなさいと言った。まわりをていねいに描くと、雲が自然と現れるのだった。


 教えられたことというのはあまり記憶にないが、そういえば僕はよく絵を描いていて、親父はそれを確かに見ていたのだった。夏の人だったなー。うん。


1 Comments:

Blogger 真理子 said...

君のその感性が、独特の君であるがゆえの誰にも似たものがだせないその答えの導き方が、きっと間違いなく小さいころからご家族に育まれて大切にされてきたものなんだね、と思った。 

2009年9月4日0:30  

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